2012年4月10日火曜日

軍事板初心者質問スレまとめ(FAQ) - 空母全般




空母から無理やり航空機を発艦させるとして、どれくらいの大きさの航空機が飛ばせますか?

WW2時ならアメちゃんがB-25乗っけてたな(日本初空襲)
WW2以後は確か、P-3クラスのひこーきを実験で飛ばしたな(ロケットブースターつけて)
どちらも、発艦のみ。着艦はできません。

記録上は、KC-130F(全幅40.4メートル・重量61トン)が63年にフォレスタルで
離着艦テストをしています。これが最大かな。
あとは、核運搬機絡みでP2V-3C(全幅31.6メートル・重量34トン)が、49年にコーラルシーから発艦。
変わったところでは、空軍のU2偵察機の発艦テストが行われていますね。

一応、大きいのであれば今は退役していますが、A-3シリーズの双発攻撃機とか、E-2C辺りが現在の空母で最大の運用機です。

(11:名無しさん@眠い人 ◆ikaJHtf2)

斜めの甲板を最初に採用したのはいつで、どの艦ですか?

実験を除くと1953年、アメリカのアンティータム(CVA 36)だったと記憶。


着艦時にひっかけるひもは衝撃をどのようにして吸収するのですか?

アレスティングワイヤーの衝撃吸収はブレーキ・シリンダーという
油圧システムで行います。たしかワイヤーの端がピストンにつながっていたと思います。

まあ、平たく言えば自動車のショックアブソーバのお化けみたいなものです。


空母艦載機に対して腕振って発艦の仕切りやる人なんですけど、あれって無線でも良いような気がするんですが。

機体の発艦重量と、それに見合う蒸気圧力というのを書いたボードをパイロットに見せて最終確認をする、
というのは聞いたことがあります。ブラストリフレクターがどう動いたとか、スロットル動かしていいとか、
周りに人がいるとか、機体の寸法はダンプよりでかい地上での取り回しの面倒な機械ですから。

無線の周波数も限られているでしょうし。耳は一つのことしか聞けませんが、
目は視点変えればいくらでも別のものを見れますからね。

無線封止もあるしね。
奇襲攻撃に発進するのに無線使ってちゃ洒落にならない。

また太平洋戦争中の日米空母においてもこういった指示員は存在してたんでしょうか?

無いですよ。
米海軍は着艦指導員というのがうちわのお化けみたいなのを盛んに振り回してましたけどね。
日本の場合、着艦指導燈があったのでパスにのるのはアメリカよりも合理的かつ安全でした。


空母は「AircraftCareer」なのに、なぜ艦種略号が「CV」なの?

航空機→空を飛ぶもの→鳥
前から見た飛んでいる鳥の姿を記号化したものです。



空母に大砲なんて乗っけないんでしょうか

第二次大戦初期の空母は、敵の巡洋艦とやり合うためにも、大砲を積んでました。
赤城、加賀のケースメート装備20センチ砲とか(改装前は飛行甲板に連装砲塔も
あり)が搭載されてましたし、米国のサラトガ、レキシントンは艦橋前後に8インチ連装砲塔を搭載していました。
フランスのベアルンも同じく、6インチ砲搭載です。
ま、これらは戦艦とか巡洋戦艦改造ですが。
未成のグラーフ・ツェペリンもケースメート式に15センチ砲を搭載しています)

以後は空母運用中心の艦隊編成になったので、敵水上艦艇との撃ち合いは専ら戦艦、巡洋艦が引き受けているので、
大口径砲を載っけることは無くなりましたが、ソ連の「航空巡洋艦」の場合は、SSMを搭載したものもあります。

(29:眠い人 ◆ikaJHtf2)


一番最後まで大砲を搭載していた空母ってなんですか?

1945年4月に改装されたサラトガが最後かな。
レキシントンは、撤去された状況で沈んでるし、赤城、加賀はそのままミッドウェーで沈んでる。
フランスのベアルンは、1945年3月に兵装を改めている。
余談だけど、ベアルンが1967年まで予備役とは言え現役だったのは驚き。

(29:眠い人 ◆ikaJHtf2)


空母に対艦ミサイルって装備してますか?

米海軍は艦載攻撃機搭載用に対艦ミサイルを積んでいます
また旧ソ連の空母は大型の対艦ミサイルを積んでいます


木製空母というのは現実的な案なのでしょうか?

不可能ではないが、不可能と言い切っていいほど極めて高価となるでしょう。

魚雷が反応しないとか

魚雷が反応しないってのは、うそっぱちです。
魚雷は音に反応するため、船体が木であろうと、鉄であろうと関係ありません。
磁気に反応する機雷を回避する効果は期待できますが、
最大のコストで最小の効果といった程度・・


戦後、アメリカが日本に空母を譲ろうとしたら大蔵省が断ったというのは本当でしょうか?

米側が護衛空母を供与しようとしたら日本が軽空母以上を欲しがったので
米国務省と国防総省の一部が反対して流れたってことらしいです


空母を建設できる造船技術を有している国は何カ国程ありますか?

(5年くらい建造のためのデータ取れば作れますよって国)

空母らしき船なら、5年あれば大抵の国が建造できる
それを空母として運用できるのは、現在空母を運用している国だけ

カタパルトの問題とか出てきますけどね

VTOL機用の空母なら、それほど困難では無いが、
固定翼機を運用する大型空母を独力で建造するのは難しいです。
それは様々な空母専用の儀装、特にカタパルトの開発が最大のネックとなってきます。
フランスはアメリカから購入しましたし、ソ連は結局物になりませんでした。


艦載機が発進後、空母が撃沈されたら、どこへ戻るの?

無事な空母に降りたり、陸上基地に向かいます。
無事な空母に、その艦載機と撃沈された空母の艦載機が集中すると
収容しきれないこともあり、着艦した機体を海中投棄することもあります。

無事に降りれる場所が、全く無い時は海面に不時着し、駆逐艦や巡洋艦が
パイロットだけ回収します。


空母の艦橋ってなんで正面から見て左についてるの?右じゃ駄目なの?

飛行機が空港に進入するときの場周経路が半時計回りだから、それにあわせた。

空母への着陸周回を左旋回で行うからです。
艦橋が左舷にあると、進入時に艦橋が作り出す乱気流の影響を受けます。
また、艦橋と煙突を一体化している艦も多く、煙突の煙も問題になります。
空母に限らず、昔から飛行場の周回飛行はかならず左旋回で行うんですが、
なぜ左旋回なのかは私は知りません。

(114:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)

レシプロ機のプロペラの回転方向のせいです。
プロペラは左回転していますので、単発機の場合は左バンクで旋回する方が容易なのです。
双発機の場合は、それは当てはまりませんが、空港等では着陸周回を左旋回で行う事が通習になってしまいました。
で、艦載機の大半は単発機ですので、当然着陸周回を左旋回で行う方がやりやすいのです。

(114:蒲田の三等兵 ◆UkUFfcwWIs)

「空母を保有するよりも運用するほうが難しい」って聞いたんですけど、実際に運用するために必要な技術ってどんな技術のことを言うんでしょうか?

航空機の発着艦をするためのパイロットの技術
狭い艦上で航空機を整備・発進させる整備士の技術
(CTOL機を運用するなら、カタパルトを整備・維持する技術)
技術としてはこんなものですが、何せこういうことは細かい経験の積み上げなわけで…。
「運用が難しい」というのはそういうことよりも、プレセンスとしての空母を
いかに活用するかと、そのための費用をどうやってひねり出すかなのですよ。
何せ空母が一隻だけで行動するなんてことはまずありませんから。
任務部隊を編成し、艦載機なども含めるとその維持・管理費は膨大になります。

空母側は

  • 航空機管制運用能力(CAPその他どの機体どんなタイミングで上げ下ろしするかなど)
  • 甲板&格納庫管制能力(狭い甲板&格納庫とそれを繋ぐエレベーターをいかに運用するか)
  • 甲板要員の教育(機体運用や射出、誘導から武器燃料のとりまわしなど)

航空機側は


kikuyus家は何で作られていた?
  • 洋上航法能力の向上(いかに優れた機械が存在しようと故障したらそれまで)
  • 離着艦能力(これは言わずもがな)

パッと思いつくだけでこれだけ。おそらくまだまだあるでしょう。
そして新たに空母を保有する場合、何よりも問題なのは「経験」がないことです。
技術というのはハードソフトを問わず「経験」に裏付けされた「理由」を知らなければ
実用化されたとは言えません(最近の中国のパクリがうまくいかないのもこれが大きい)。
要するに「何故そうしているのか?」に答えられなければダメってことです。
そして答えられるようになるには、時間をかけて実際にやってみなければなりません。
最大のネックはこの点でしょう。


アメリカ空母の歴史やら一覧のあるHPってありますでしょうか?

書籍なら…。
「空母名鑑 1914~1998」(コーエー・2200円+税)。
アメリカだけでなく、日本やイギリスなど世界中の空母をほとんど網羅してあります。
概説付きで時代順に、航空機運用軍艦の黎明期から原子力空母まで扱っていますので、
参考にはなるかと。



何故空母はあんなに乗務員が沢山いるんですか?

空母自体が非常にでかいのがまずひとつ。
ニミッツ級空母の乗員約6000人中空母航空団の人員が非常に多い(約2400名)事もある。
それだけの人間に喫食させたり医者や警備兵・牧師まで乗艦させれば膨れ上がって当然。
基準が違うかもしれませんが、七万トンクラスの客船でも乗員は1000人越します。


空母艦載機が地上基地に着陸する時にフックを下ろして着陸しているのを見たのですが

普通はフックをおろさないが、それは着艦訓練の最中だったんじゃないか?
空母艦載機のパイロットは、陸の滑走路でも着艦訓練をするよ。
きちんと空母の甲板の長さに滑走路を区切って訓練する。
そうでもしないと練度が保てないからね

艦載機が空母に着艦する時の速度は何ノットですか?

時代によるのでなんとも言えない。
複翼機時代なんか空母の最大戦速並だぞ。

F/A-18であれば130ktから40辺り

安全係数って考え方がある。失速速度の30%増しが設計上の着陸/着艦速度だよ。
しかも空母は走っているので、実際にはもっと余裕がある。

ちなみにハリアーだったら甲板上でVTOしてから着艦する
普通の飛行機で着陸するより楽だとパイロットは言っているそうだ。

航空母艦は艦載機の発艦・収容時は無防備になるのですか?

太平洋戦争時の空母などは、敵の攻撃隊が自艦に迫っている状況での迎撃機発艦や、
まさに攻撃を受けている状況での発艦は可能だったのでしょうか?

無防備というか、おっそろしく危険な状態。

発艦・着艦中は風上に向かって直進することになるから、回避行動はとれないわ、
対空砲火は制限されるわ(味方が発着してるんだから同士討ちしかねん)で、
それこそいい的になっちまう。
発艦時は当然、敵機も集中的に狙ってくるし。

よって、発着艦時に空襲を食らったら普通は「作業中止、対空戦闘用意」となる。
技術的に可能でも、戦術的には無理、ということになるかと。

基本的に無理。

空母は発艦作業をする際には風上に向かって全速航行しなければならない
(強い向かい風を受けて航空機の発艦揚力を得るため)が、それをやってると
攻撃されても回避起動ができないので、いい的になる。

ただ、1944年のフィリピン決戦の際に行われたサマール島沖会戦(空母を戦艦が
攻撃した数少ない海戦)では、攻撃された米軍側の空母部隊は、護衛の駆逐艦
部隊が盾になってる間に艦砲の射程圏外まで退避して、その後に艦載機を発進させて
日本艦隊を攻撃した。

空母を始とした艦船の艦載機はどうやって搭載しているのでしょうか?

まさか全機着艦させているのでしょうか。
それとも普通にクレーン等で搭載するのですか。

着艦させることもあるし、港などでクレーンで積み込むこともあるし、様々
全機着艦もやることはある

ぶっちゃけ両方あるが、大抵「フェリー輸送」という、飛行場から
直接飛んでくる方向で来る。
空母が入港中、メンテとかしてる間空母は動けないので艦載機は部隊ごと
陸上基地に移管され、その時もやはり自力で基地まで飛行するし、
この時、陸上基地にいる期間に空母着艦をしないでいて、鈍ってると
着艦時にミスして事故ると危ないので、着艦訓練を一定期間やってから空母に着艦する。
(日本を母港にしている空母部隊で硫黄島基地なんかが着艦訓練に使われてたりするので知られている)

現在日本は一隻も空母を持っていませんが、作る技術がないのですか?それとも法律が影響して作れないのですか?

かつては対潜空母を調達しようという話があったことはあったし、
昔も今も空母保有を唱えるグループは海自内にいるらしい
ただ、技術は米などからの導入でまかなうにしても、予算の問題や存在意義などで異論が強い


それとも法律が影響して作れないのですか?

政府見解によると、「攻撃型空母」は保有してはいけないとのこと
「攻撃型空母」(攻撃空母:CVAのことではない)の定義についてはいまいちよく分からないが、
まあ大型空母のようなものを指すようだ

ある程度小さいものであれば、法令上の制限は存在しない


『艦載機50機は陸上の200機の航空機に勝る』と言われているのですが、何故か分かりません。

地上基地から離れた所に陸上機を回す場合、例えば、水上目標を攻撃するにしても、
地上から発進し、空中給油し、攻撃するとまた給油し、地上に戻り、再兵装して再発進し、ということになります。

空母で近くまで行っていれば、このサイクルが格段に速くなりますから、同じ機数を何倍にも活かせる事が可能です。
また、突如対潜機が必要になる、というような事態でもその場で発進させればすみます。
時間遅れのある陸上からでは、あらかじめ余分に出しておかないと、その場に間に合わない事もあります。

まあ、地理的条件や接敵状況によって大きく変わる話ではありますが、とにかく現場に航空基地を持っていけるという利点はあります。
ただ、日本の防衛においてその利点が空母を持ち、運営するだけのコストに見合うかというと、私はダメだと思っています。

空母に着艦する艦載機は衝撃でフックがポッキリと逝っちゃったりする事もあるのでしょうか?そうなったら頑張って陸地目指すのですか?

フックが折れた話は聞いたことがないが、作動しなくなる事故は良くある
そういう場合は、バリアー(すだれ状の柵)に突っ込ませて機体を止める

バリアーに突っ込ませると、機体の一部がたいてい壊れるので、あくまで最後の手段
フックを捕まえ損ねたような場合は、上昇して再度着艦し直した方が安全

クラッシュ・バリアーへ突っ込むのはは「首吊り」と揶揄されるくらい危険。

空母が夜間も昼間同様に航空機の発着艦と航空機の作戦行動を行えるようになったのは何時頃なのでしょうか?

夜間作戦可能な空母任務群が登場したという意味なら1944年。
全ての搭載機が昼夜関係なく行動できるようになったとなると、対潜空母のA-4Bが退役したベトナム戦争中頃じゃなかろうか。

大戦後半に日本機が米空母に夜間攻撃しようとしても昼間同様戦闘機に迎撃されてしまうというという事でしょうか?

まだ夜間戦闘での艦隊防空そのものが暗中模索だったもんで、完全に有効だったわけじゃない。

  • 夜間戦闘任務群(TF38.5)そのものがエンタープライズとインデペンデンスの2隻という実験的な存在から始まった。
  • 一部日本軍機は電波高度計を装備してレーダー覆域よりも低空を少数機で侵攻してきた。
  • 艦隊の防空火力が強烈でレーダー管制なんかされてないもんだから、同士撃ちを恐れて近距離迎撃はできなかった。
  • まだ早期警戒機が無かったんで、有効な遠距離迎撃管制が行えなかった。

てなもんで、昼間同様に迎撃できたわけじゃない。
沖縄戦なんかだと日本軍機の進路上にP61を待ち伏せさせておいた方が効果的なくらい。
なので日本側も芙蓉部隊とか夜間通常攻撃で付け入る隙がまだあった。


どのような国はnucularエネルギーを持っている

双胴空母は実用化しても、意味ないでしょうか?

双胴、あるいはトリマランの軍艦はおいしいところになってます。
英海軍がトリマランの駆逐艦、巡洋艦を構想中ですが、空母まで行くのはまだ時間がかかりそう。

空母の上に人がいたりしますが、風で転んだり飛ばされたりはしないのでしょうか?

海の風って凄いですよね。

そのために遮風柵がある。
WWIIの頃の空母はこれを立てて風を遮断していた(発艦時など)

どうして空母の艦橋は右側がスタンダードなんですか?

トルクで機体が左に持っていかれるからという説を聞いたことが有りますが、現代ではそんなの関係ないですよね?

帆船時代に舵が右舷にあり、そのために操船設備も右舷にあった頃からの慣習。
左舷側で接岸するとか右舷側に他船が見えたら回避するとかも、このの慣習を現代も引き摺ってるため。
艦載機のプロペラトルクは無関係。英国機は日米独とエンジン回転が逆で右旋癖があったが、
竣工時より空母として建造された最初期の英艦も右舷アイランド

弾道ミサイルの登場で、空母から航空機をジャンジャン発進させるという戦法が廃れそうになったという話を聞いたのですが?

WWⅡ直後の一時期、
「空母艦載機では核爆弾を運搬できない」
という理由から、戦略爆撃機より空母の評価が低い時期があった。
それは原子力空母ユナイテッド・ステーツの建造中止と時の海軍長官フォレスタルの
自殺によってピークを迎える。
その一方で核爆弾の小型化も進んでおり、初期にはP2V哨戒爆撃機を強引に搭載し
ての片道爆撃を経てAJサベージの導入で空母核戦力の整備に成功し、さらに朝鮮戦
争で空母戦力の柔軟性が再評価された。

ただしこれらは全て弾道ミサイルの隆盛前の話なんで、弾道ミサイルは関係無い。

空母を保有するにはどれぐらいコストがかかるのか?

スペイン

  • 軽空母1+艦載機20+ヘリ8機

30000トン、人員1000人、建造費1500億、艦載機+ヘリ2000億、計3500億
運用費+人件費+訓練費諸々年200~300億?400億
20年サイクルで使って、建造費年175億+維持費300億=年500億

イギリス

  • 中型空母2隻、艦載機40+ヘリ10×2=80+20、人員2000×2=4000人

建造費2500×2=5000億、艦載機8000億、合計1.3兆円
訓練費+維持費+人件費諸々で、年800~1000億
20年サイクルで、建造費650億+維持費1000億=年1500億

ミニアメリカ艦隊

  • 正規空母4隻、艦載機60+ヘリ20×4=240+80、人員5000×4=20000人

建造費5000億×4=2兆円、艦載機2.4兆円、計4.5兆円
訓練費+維持費+人件費諸々で、年3500億
20年サイクルで、建造費2200億+維持費3500億=年6000億

ついでにアメなら8隻体制で、年4000+6000=1兆円くらいだろ。

空母機動群の駆逐艦って何のためにあるんですか?

対空・対艦・対潜全て、空母一隻でカバー出来ると思いますが

第2次大戦当時の話なら、当時は戦闘機、(急降下)爆撃機、対艦攻撃機(雷撃機)が完全に
分業してて任務を兼用できないためこの3つを必要なだけ積むと空母の搭載能力に余裕がなく、
対潜哨戒機を積む余裕がなかったので対潜警戒、攻撃用に駆逐艦が絶対に必要だった。

今も、基本的に航空母艦は搭載能力は全て本来の用途(敵艦隊攻撃と対地攻撃)に充てたいので、
自分自身及び機動部隊としての艦隊を防御する任務は護衛の艦艇をつけてそれにやらせたいもの。
アメリカの空母もどうしても艦載固定翼機でないと出来ない長距離長時間哨戒任務以外は
対潜航空機は積んでない。

空母からの離着艦に失敗した飛行機の乗員救助用。
空母の離発着作業中は攻撃に対して脆弱なので、空母の護衛。
空母が戦争中に飛行機の離発着ができなくなった場合、安全なところまで護衛する為

空母が航空機でなく、自艦に直接装備されている武器で戦闘を行った事はあるでしょうか?

1 対艦戦
2 対潜戦
3 対地戦(対地砲撃)
対空戦闘は特に第2次大戦では数限りなくあるでしょうけど。

1 対艦戦ならば、WW2中の空母が水上戦闘に巻き込まれた事例で、行われてるかと。
サマール沖海戦では、米海軍の護衛空母が発砲しています。
たぶん、千代田やグローリアスも発砲してると思うんですが、確認はしてません。


2 対潜戦は、そもそも対潜装備がないのが通常なので、おそらく無いと思います。
WW2中の日本空母やいわゆる陸軍空母の中には、多少の爆雷を搭載した例があり、
威嚇として投下したことならばあると思いますが。
あきつ丸 
米海軍の小型水上機母艦で対潜戦闘に加入した例は多いですが、
これは母艦といっても航空機を収容できる設備がなく、実質はフリゲートみたいなもの。

3 対地戦は、少なくとも朝鮮戦争で行われています。
朝鮮戦争では英海軍のユニコーンが対空砲で地上砲撃をやっています。
このほか、純粋な空母ではないですが、ベトナム戦争あたりで強襲揚陸艦が艦砲射撃をやったような。

艦上ジェット機を運用するには最低限、どの程度の規模の艦が必要でしょうか?

満水1.5万トンのイージス艦程度の船体に飛行甲板
F-14クラスを2、3機程度、E-2Cとヘリを1機ずつ
スキージャンプ台方式で発艦、着艦方式は詳細不明
VLSの各種ミサイルで少ない艦載機を補完
艦種はCGV
10年くらい前の軍事研究で
米海軍関係の研究所がCVX代替案のひとつとして研究してたとかの記事
もちろん40、60、80機規模の航空団搭載艦もあったけど
一番規模が小さくて胡散臭いのはコレ

何故最近では、一個空母打撃群にい1隻しか空母を配置しないのでしょうか?

昔は、一個空母打撃群に、2~6隻程度の複数の正規空母を配置する場合が多かったですが、
1隻の空母を8隻の防空駆逐艦で護衛するよりは、2隻の空母を16隻の防空護衛艦で護衛する方が安全性が高いのでは?
空母2隻による空襲なら、相手勢力に相当な打撃を見込めるでしょうし。

アメリカ海軍のことを指すのであれば(ほかに空母を複数使える海軍なんて
ありませんけど)、まず大抵の用事は1隻あれば済みます。

基本的に1隻で済むのであれば、それぞれに護衛の駆逐戦隊をつける必要
があるわけで、それだけの数の船を作らなきゃならず、実際作ってます。
2隻分の護衛をまとめないと守れない、とは米海軍は考えていない。

戦争とかになれば2隻3隻と出てきますが、1隻見つけたら芋づる式に場所が
ばれて攻撃されるよりは、別々の場所にいた方が生残性は高いです。一箇
所に固まっているということは、敵も戦力を集中できるので、護衛が倍になっ
たからと防御力が比例するとは限りません。見つかってない方が自由に動い
てさっさと攻撃して敵の拠点を潰した方が、総体としては安全とも言えます。

空母2隻による空襲なら、相手勢力に相当な打撃を見込めるでしょうし。

そもそも空母を集中させたのは、昔の空母の時間当たりの航空機運用能力
も艦載機の攻撃力も貧弱だったからです。アングルドデッキとカタパルト採
用以前は飛行甲板に並べられる艦載機が攻撃隊の規模を決めていました。

一回に出せる飛行機が少ないから、空母を集中して同時に発艦させないと、
先に発艦した飛行機は次に飛行機を並べて発艦させて空中集合するまで待
つ必要があったわけですが、発艦も着艦も同時にさくさくこなし、離れた位置
にあるほかの空母の艦載機ともさくっと空中集合できるのであれば「ひとつの
かごに卵を盛る」必要はなくなります。

アングルドデッキのメリットはよく聞くのですが、反対にデメリットの方はあまり聞きません。

どのようなデメリットがあるのでしょうか?

  • 整備スペースが狭くなる。

 飛行甲板を三つで区切った場合、前から発艦、整備、着艦スペースと称される。
 この真ん中の部分が狭くなる。
 アングルドデッキの角度をより外側に向ければ解決するが、その分トップへビーになってしまう。


どのように消防士は実験室での火災を戦うのですか?
  • トップへビーになる。

 空母はその構造上、ただでさえトップへビー気味なのに飛行甲板がでかくなるのでより酷くなる。
 最初からアングルドデッキだったフォレスタル級とかはその辺を盛り込んで設計されているが、
 後付で改造したミッドウェー級はかなり酷かった模様。

  • 着艦しにくくなる。

 前進している空母に斜めに突っ込むので、少しずつ右側に進路を修正しながら着艦する必要がある。
 同時に、機体が少し横風を受ける。この辺は陸上では普通だからさほど問題では無いが。

色々挙げ連ねたが、船体を大きくするとかコンピューターによる着艦のサポート等、技術の進歩で今じゃさほど問題じゃないが。

空母に着艦する時フックがうまく引っかからなかった場合は、再度エンジンをふかして離陸することはできるのでしょうか?

通常、艦上機はフックをヒットし損なった場合に備えて、
フックがヒットするタイミングでエンジンを全開にしています。
フックが掛らなかったのに気付いてからスロットルを開いても遅いので。

つまりアレスターワイヤーは、フルパワーで引っ張る艦載機を無理矢理デッキに引きずり下ろしてる訳。

艦載機の翼折るのはいつぐらいからやるようになったんですか?

1920年代初頭か1918年頃には既に登場していたか、と。
尤も、人力で折畳む訳ですが。

(344:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

空母の進行方向に対して逆向きに発着艦をするのは可能なのでしょうか?

他にもバックしながら発着艦ってのも出来るのでしょうか?

初期の空母なら想定はしていた>逆行着艦
赤城や加賀の飛行甲板が一部坂道状になってるのはそのため。
「バックしながら発着艦」というのは空母を後退させながらって事か?
ならそんな事はしないし現在の空母ではカタパルトが前向きについてるから不可能。
そもそも空母は搭載機の発着艦を助けるために風上へ走る訳だが、後進では前進時ほどの速度は出ないし
機器類の配置も前進時を想定して接置されている。
なんとなく「機器類を置き換えればできますか?」という問いが来そうなので一応言っておくが
そんな事は無意味なのでやらない。

現在の空母では不可能。
空母はだいたい三十ノット程度で航行してるわけだけど、
進行方向の向きに着艦することでその三十ノットを相殺できる。
例えば艦載ジェット戦闘機が着艦するときの速度は百四十ノット前後だが
これによって空母との相対速度を百十ノット前後にまで軽減できてるわけ。
これで進行方向と真向かいに着艦してみろ、差し引き六十ノットも差が出る。
着艦なんて無理、失速するか着陸脚を折るぞ。

空母はだいたい三十ノット程度で航行してるわけだけど、

甲板上の風速が30ノット推奨というだけで、常に30ノットで航行しているわけでもないし
スチームカタパルトを使えば、無風+10数ノットで航行している状態でもF-14ですら飛び立てたはず

艦載機が母艦への着艦に失敗し、母艦や甲板上の他の艦載機に損害を与えた例はありますか?

最近(と言っても10年近く前だが)起きた着艦機衝突事故だと、
1998年にCVN65「エンタープライズ」に着艦したEA-6Bが、
アングルドデッキ上で移動待ちをしていたS-3に衝突。
(S-3も着艦直後。飛行甲板には着艦出来ない事を示す赤灯が点灯してた)
この事故によりEA-6Bの乗員4名は全員死亡。
S-3の乗員2名は脱出に成功し、いずれも救助された。
(S-3の定員は通常4名だが、この時は給油機として使用された為に2名だった)
着艦指示士官9名の内、5名が見習いだったとの事。

母艦に被害を与えた例としては、
練習空母として使用されていたレキシントンのアイランドに練習機が突っ込んだ事がある。

二年前にキティホークで着艦の際ワイヤが切れて何人か怪我したっていうのがありました
意外と大事故は少ないんですが、それは下の画像で飛行機を引っかけているような
エマージェンシーバリアがあるからです。
YouTube - Aircraft Carrier Landing

軽空母について教えてください。軽空母の定義とかってあるんですか?

空母を造った軍または国が「これは軽空母です」と言えば、10万トンだろうが200トンだろうが軽空母となる。
艦種は、時代や周辺情勢などによって変わる。米空母も今はただの「空母」だが昔は「攻撃空母」だった。
B-29も大戦中は超重爆だったが、戦後さらに大きいB-36ができて中爆へと"格下げ"された。

米空母群に比べて明らかに小柄な空母で済まそうとしたら、能力不足が甚だしくなると思われる。
飛行甲板が狭ければ飛行作業に支障が出るので、搭載機も小さく、また少なくせざるを得ない。
ハリアーとヘリしか積めなかった英空母は、早期警戒能力が限定され再三に渡り敵機の接近を許している。

スキージャンプっていう発艦方法ってカタパルトと比べてどんな利点があるんですか?

蒸気カタパルトがつけられるなら絶対にそっちの方がいいのです。

スキージャンプの利点は「通常の滑走に比べ」、離陸重量や滑走距離のメリットがあること、
「カタパルトのような艦側の装備を必要とせず」、自力で発進できること、それだけです。

そりゃハリアーをカタパルトで発進させろなんてのは無茶ですけどね、
CTOL機に比べて圧倒的に戦闘力が劣るV/STOL機をわざわざCTOL空母で運用する意味はないし。

なお、アメリカが強襲揚陸艦でスキージャンプを採用しないのは、
スキージャンプを使わなくても十分に発艦可能なこと(ワスプ級の図体は大抵のV/STOL空母より大きい)、
スキージャンプを設置したらその分だけ甲板上の利用可能面積が減るのを嫌っているからです。
さすがにジャンプ台の上にヘリコプターを駐機させることはできませんから。

双胴空母が実用化する可能性は?

双胴、あるいはトリマランの軍艦はおいしいところになってます。
英海軍がトリマランの駆逐艦、巡洋艦を構想中ですが、空母まで行くのはまだ時間がかかりそう。

艦載機の着陸するための長さってどれくらいなものでしょう?

空母への着艦は艦載機に備えられたアレスティング・フックと呼ばれる機体に取り付けられたフックで
アレスティング・ワイヤーと呼ばれる空母の甲板に横に張り渡したワイヤーを引っ掛けて行います。
フックを引っ掛けてから機体の完全停止までに約100mが必要。
ちなみに、着艦を行う斜め甲板(アングルド・デッキ)の長さは240~250m。

上記の通りなので、アレスティング・フックを持たない非艦載機の着艦はほぼ無理です。

(331:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)

空母は強襲揚陸艦としては使えないんですか?

使えないわけではない
どちらも航空機の運用能力を持つという点では同じ
米空母ぐらいになると、ヘリボーンのプラットフォームとして使われた事例があったはず

しかしもちろん(普通の空母には)ウェルドックは無いし、
多くの空母は大なり小なり余力があるとはいえ、上陸部隊を詰め込む設計にはなっていない
そういう意味で運用に一定の制約を受ける可能性はあるだろう

いざとなったら浅瀬に乗り上げて上陸すればいいのでは?

空母の吃水で「浅瀬に」乗り上げるのは不可能ですw
普通の港に入港することさえできないのに・・・
(特別に浚渫されてないと深さが足りない)

空母の上に戦闘機が綺麗に並んでいるのは人力ですか?

昔は人力、今は機力。
WW2頃の艦載機はなんだかんだ言っても数トンだからトラック程度の重さ。
「せーの」で押してどうとでもなる。

空母の横から伸びてるヒゲみたいのは何ですか?

通信用の起倒式アンテナ。
立てとくと飛行機の離発着の邪魔なので普段は倒している。

空母の艦橋は和室に例えると何帖位ですか

正確な図面は手元に在りませんので歴史群像2004年8月号の空母飛龍図面よりの推定です。


飛龍の艦橋は露天部分を含めると5層になります。 長さが約15m、幅約4mの値が図面より算出されましたので、総面積は約300平方メートルになりました。
この面積を坪換算しますと約91坪になります。1坪は畳の2畳ですから、182畳となりました。
実際には隔壁等の仕切りが存在しますから約180畳位かと思われます。
天井部分の防水に関しての資料は見当たりません。
しかし最上階は露天甲板になっていますから、日本海軍の大型艦艇の通例として鋼板の上に木甲板が張られていたと推定されます。
正確に知られたいのなら、福井先生の日本海軍艦艇図面集を調べられたら如何でしょうか?

(606:不動産屋のオッチャン ◆UMCByHJxYk)

日本の航空母艦って四万トンクラスの空母が多かったですが、空母というものはでかければ性能は高くなるのですか?

大きければ大きいほど航空機の運用能力(搭載基数と整備能力)が高くなるので高性能、
と言えなくもないのですが、400機も500機も搭載しても発艦に時間がかかりすぎてしまうわけで、
今まで建造された空母の様子から考えますと、その時代の飛行機を100機程度運用できるサイズ
というのがだいたい上限の大きさだと思って下さい。

また、またあまり大きな船ですと、建造/整備できる船台・ドックや、
入港可能な港・岸壁が非常に限定されてしまい、艦としての運用が難しいということもあります。
大戦中の日本空母で4万トンてのは大きい方です。
だいたい大戦中の正規空母は洋の東西問わず3万トン前後かな。

そもそも、でかいと高くなり予算との兼ね合いが難しい、というのが大前提ですが。

よく空母を配備するなら最低でも3隻は必要だという話を聞きますが理由を教えて下さい

1隻は実戦配備、1隻は訓練、1隻は船渠入り。
どうしても、常に第1線に空母を配備するのならば、3隻は必要ですね。

(321:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

空母の稼働率33%ってのも中々に酷だと思う、よって余裕を持って4隻が望ましい
ただ国によっては2隻しか計画しない国(英、仏)やNATOで回すんで1隻だけで良いって国もある

上の通り、最近では稼働率の向上などから、ひとまず2隻あればなんとかなる、という傾向が強い。
英仏の取得計画についても、2隻ではヤバい、という話は出ていません。

空母のスペックにある搭載機数とは、いったいどういう状態での積載方法なのか教えてください

空母の最大搭載数は、そのときの空母航空群の飛行隊定数の総和です
(格納庫+飛行甲板)÷搭載航空機の占有面積、でも実際に積んでみた数、でもありません

で、艦載機は大型化が激しくて、それぞれの飛行隊が本当に定数をそろえちゃうとはみ出す機がでてくるため
最大搭載数に達することはまずありえません

甲板に置きっぱなしの機体って風雨にさらされ潮風浴びまくりのような気がするんですけど大丈夫なの?

空母艦載機は風雨や潮風に晒されるどころか、露天係留される米海軍空母では
前甲板の物は荒天時ないは、もろに波をかぶってる画像もある。
艦載機は原則そのよう場所でも支障が無いように作られている。
空母艦載機が経験のあるメーカーに特化していて経験の浅いメーカーは豊富な
メーカーと提携するほど。
通常整備は甲板上で行うが、定期整備やベビーな作業はハンガーデッキで降ろして
行う。
また定期的に真水で洗浄も行う。
WW2時は日米で事情は違う。日本機は多くが格納庫収納で、露天係留される機体は多くない。
(以前はすべて収納運用とされていたが)
米軍は今と基本的に大きく運用形態は変わらない。
ただWW2当時は消耗も多く実同年数が少ないので、今日のような細かいメンテナンス・スケジュールとは異なるが。

平甲板タイプの空母が絶滅したのはなぜなのでしょうか?

簡単に言えば、艦首乾舷が低いと凌波性や耐候性に問題があるからです。
かつての日米空母は強度甲板を格納庫甲板にしてその上に格納庫と飛行甲板を
載せていたわけですが、艦の大型化にともないトップヘビーの問題が出てきます。

この結果強度甲板を低くとらざるを得ず、そうすると艦首乾舷が低くなって波をかぶりやすくなります。
特に、飛行甲板の装甲防御が行なわれたことでこの問題はいっそう顕著になってきます。
この事はエンクローズド・バウを採用した初の日本空母「大鳳」が同時に
初めて飛行甲板に装甲防御を施した艦だった事でもよく分かると思います。
最も、英空母は早くから飛行甲板の強度甲板化やエンクローズド・バウ化に
踏み切っていたわけですが…。

米空母はエンクローズド・バウの採用は遅かったのですが、
ミッドウェー級に至って飛行甲板の装甲防御を施したためこの問題に直面し、
フォレスタル級では飛行甲板を強度甲板とし船体と一体化してエンクローズド・バウ化しています。

(101:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)

フランスの空母って今までに何隻建造されたのですか?

第二次大戦前の空母自体は、Normandy級戦艦の船体を流用した、Bearrnだけ。

これに水上機母艦を加えるなら、第一次大戦に魚雷艇母艦から改造されたFoudre、
徴用水上機母艦は、他に、Campania、Nord、Pas-de-Calais、Rouenが、第二次大戦
では、Commandant Testeがあります。
未完成ですが、Joffre、Painleveが正規空母として建造される予定でした。

第二次大戦中は、Bearnが航空機運搬艦として使用された他、英国の軽空母Colossus
が、Arromancheとして5年貸与後、購入され、米国が建造した護衛空母で、英国に引き
渡されたBiterが、1945年4月にDixmudeとなっています。
前者は、第一次インドシナ戦争、1956年の第二次中東戦争に参戦し、後者は、第一次
インドシナ戦争で、その搭載機がベトコンと交戦していますし、航空機運搬にも使用され
ました。

正規空母としては、1950年にClemanceauが計画(PA50)されていましたが、これは頓挫
しました。

代りに、米国のIndependence級軽空母のLangleyとBellau Woodを供与され、Lafayette、
Bois Belleauとして就役させています。
こちらも、1953年にインドシナ戦争に出撃し、対地支援を行った後、前者は第二次中東
戦争に参戦しています。

その後、正規空母としてPA54計画で、ClemenceauとFochが建造されます。
1958年に更にPA58計画の名の下、大型空母が計画されますが、これまた、1961年に
中止、1975年にPH75計画で計画された原子力ヘリコプター空母は、最終的に、Charles De Gaulle
として結実しました。

また、ヘリコプター空母としては、Arromancheが最初に改造され、また、練習艦兼任で、Jeanne D'Arc
が建造されました。
ちなみに、PH75はJanne D'Arc代艦だったりします。

(253:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

空母の開放格納庫が廃れた理由って何ですか?

船体強度と対候性の問題です。
アークロイヤルに代表される閉鎖式格納庫を持つ空母は、飛行甲板を船体の強度を
受け持つ強度甲板とする箱型構造です。
これに対し、ミッドウエー級までの開放式格納庫の米空母は格納庫の床に当たる
船体の主甲板を強度甲板とし、その上に構造物を格納庫として設置してさらにその上が
船体強度を受け持たない飛行甲板となっていました。

しかし、大戦中に行動中の米空母が何隻か高波によって飛行甲板を破壊されるという
事件が起こりました。
その他に舷側のスライド式扉が破壊されたり、艦内の航空機が破壊されることさえありました。

また、大戦中に「装甲空母」が出現したのも一因です。
急降下爆撃機の性能向上に伴い、飛行甲板に装甲を施す必要性が高くなりましたが、
強度甲板が飛行甲板である閉鎖式格納庫空母と違って、ミッドウエー級のように
強度甲板と装甲飛行甲板が別というのはある意味無駄な構造なわけです。

これらを勘案して、米海軍もフォレスタル級以降は閉鎖式格納庫を採用しました。
戦後に使用された戦時型空母も艦首をエンクローズド化して対候性を高めています。

(219:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)



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